つれづれタイムズ

野に下りたクマの随筆

日大アメフト部について

時流に乗って、日大アメフト部の件について書いてみます。

 

みなさんもニュースで目にしたかと思いますが、日大アメフト部の選手がプレーを終了した相手選手に後ろからタックルした、という”事件”です。僕も学生時代にアメフトをかじっておりましたので、普通のひとよりかはアメフトについて理解があります。

 

僕の知る範囲で日大アメフト部を紹介すると、競合ひしめく関東でNo.1のチームです。早稲田大学や法政大学、慶應義塾大学なんかも関東一の座をかけしのぎを削っております。日大は今年去年行われた学生日本一を決める甲子園ボウルにおいて、関西学院大学と対決し、勝利。何年かぶりの日本一に輝きました。僕もアメフトをかじっていたころに、日大と対決をしたことがあります。彼らは大きく、強いです。これまでの自分の鍛錬など無かったものかのように、力の差をまざまざと見せつけられました。

 

また、かなり野性的なチームでもありました。今回のタックルの件は別にして、思い切り大胆に動き回り、叫び、自らをそしてチームメイトを鼓舞するような、そんなチームでありました。

 

そしてそんなチームこそ、僕らはずっと目指していました。小利口に収まらず、獣のように相手を蹂躙する。そんなプレーを重ね、勝利をするのが、僕らの目標でした。そしてそんな勝利を獲得するために、外に出るだけで夏の暑い吐きそうな日でも、大量にコメを口に運び(体重を落とすとアメフトでは不利です)、日が暮れるまでハードワークを続けました。明文化したりはしていませんでしたが、チームメイトもみな同じように、相手を蹂躙し、日大のように勝利したいと思っていたんじゃないかなと思います。

 

だから僕にとって日大アメフト部というのは、カッコイイ存在だったんです。というか、今も試合を観れば、やはりカッコいいなと思います。強く、でかく、叫ぶ。僕からしたら、シビれる存在です。

 

 

それだけに、今回の件は悲しいものです。当該タックルは、誰がみても反則であると、もっと言えば事件性のあるものと、判断できるものです。この件に関しては、選手への怒りや、組織への批判などをする気持ちよりも、なんだか例えるなら、憧れの先輩が万引きをしていた、そんな悲しさです。日大アメフト部は僕の中で、カッコイイ存在であり続けて欲しいのです。

 

 

 

日大びいきをしてしまいましたが、関学(今回の件の相手チーム)も素晴らしいチームです。関学のケガをされた選手は療養に専念し、またアメフトができる体まで回復することを願っています。

 

 

ちなみに、日大アメフト部のチームネームはフェニックス(不死鳥)です。フェニックスの組織単位での変革で、”カッコイイ”日大アメフト部の再起を、期待します。

 

 

クマ